99年前の山横澤村小学校の屋外運動場

 2021年6月にようやく見つけました。以下はその時の私の記録の一部です。

 祖父の阪田七蔵さんが大正十三年三月三十一日に山横澤村の尋常高等小学校に赴任して、「村内隈なく探し求め、漸く学校より一km半位」の所に、「学校長と青年団を動かして農閑期を利用して青年団と村民の協力を得て、山を削り谷を埋めて観覧席をトラックの中に求めるという、異例な山村ならではの特殊な一周二百米と百米直線コースを持った競技場が大正十四年七月完成した。」[「遺芳 故 阪田七蔵遺稿集」(七蔵長男 利典、同次男 晋二、利典次男 和典著 Amazon Kindle)より]という。

 私はこの「遺芳」を読むまで全くこのことを知らなかった。あちこち山の中を探し、時には道なき道を藪漕ぎしながら探した挙句、やっと見つけてその実際の場所に立つことができた。当時の本人や学校・地域の皆さんのこどもたちの教育への熱意と苦労が偲ばれて感無量だった。

 後で分かったことだが、実は私は「遺芳」を読む以前にこの「屋外運動場」を偶然にもそれとは知らず3度も「訪れて」いた…。

⇒99年前の手造り「屋外運動場」

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