・「スペイン語」の始まり
高校時代にはフォルクローレ音楽になぜか心惹かれていました。受験勉強の合間に聴いていました。郷愁に誘われる感じで詩の意味を知りたいと思いました。
大学に入り1年だったか2年の頃に参考書(「わかるスペイン語<基礎編>」第3版、瓜谷良平著、㈱三省堂、初版発行S46年2月15日)を買い、自称「第3外国語」として学習し始めました。「基礎編」でしたが手こずりました。それでもようやくスペイン語の意味が少しだけ分かった気がしました。3、4年のころにはそんな余裕もなくなりました。
・中断
卒業して就職するとともにもう学習する機会は取れませんでした。しかし、ずっとスペイン語、その文化、歴史、何よりフォルクローレ音楽のことが心の底にあり、気になっていました。
・ランニング→トレイル→信越トレイル
ランニング、特に長距離は小学生の時から好きでした。現職中、30歳を過ぎてから再びランニングを始め、ハーフからフルマラソンまで走れるようになりました。
そのトレーニングで週末には信号などのない所を30~36km走っていました。当然途中には山坂、峠も出てきます。これは筋力トレーニング代わりになると思い、近場の山や坂道を走っていました。いつだったか「信越トレイル開通」という新聞の記事を見て気になっていました。
退職する年には地元のECHIGOカントリートレイル53kmに参加し、以降合計3回走りました。その後、実際に信越トレイル(外部サイト)も走るようになり、2016年には初めて踏破しました。
・苗場まで延伸→鈴木牧之の道→「北越雪譜」
さらに2021年には「信越トレイル110km開通・苗場山まで延伸」という情報を耳にしてまたしても気になりました。
信越トレイルのSec9には「牧之の道」として看板が設置されているルートがあります。鈴木牧之著の「北越雪譜」、「秋山記行」にはかつて牧之がこの秋山郷を歩いたとして記録されています。
新潟県人としては聞いてはいたのですが「北越雪譜」、「秋山記行」を初めて読みました。江戸時代のベストセラーとなったというのもよく納得できました。
・苗場山の漢詩→漢文→古文へ
「北越雪譜」の中で牧之が詠んだ苗場山の漢詩には感動しました。塩沢町の牧之記念館にも行きました。
文法を知りたくなり、2021年秋、漢文の参考書を買って少し読みました。しかし、古文の知識が必要と分かり、今度は古文の参考書を買いました。
読み進めると意外と古文の文法は面白く、3度も繰り返し読んで学習しました。さらに読解の参考書、センター試験用の薄い問題集も買って学習しました。2022年3月には基礎的な入試問題でしたが70%は取れるようになりました。我ながら驚きです。
高校生の頃は理系でしたので、古文の時間はちゃんと勉強していませんでした…。「外国語の文法学習」と思ってやると私には今更ながら新鮮で楽しかったです。
・古文→再びのスペイン語学習
古文文法も面白くて入試問題集も少しは解けたりするようになりましたが、気がつくとその先の「会話」への道が見当たりませんでした^_^;。古文書への道にもそそられましたが、それはもう少し後にとっておくことにしました。
そこで思い出したのが長らく中断していたスペイン語でした。これなら文法学習の先には会話はもちろんスペイン語圏文化の世界もあり、そもそも高校生の頃に聴いたフォルクローレ、そしてその歌詞の意味をじかに感じられると思いました。いつかアンデスのインカ道も走りに行けるのではないかとも考えました。
・検定受検、ラジオ講座受講、いつかフォルクローレを原文で
47~48年ぶりにようやく戻って来れました! 今度は検定試験の級を取るという目標を立てました。学生の頃使っていた文法書はさすがに古いので、新たな文法書を買ってNHKラジオの講座で学習しました。2022年4月に再開して半年の学習で同年12月の「西検(スペイン語検定)」5級と6級に挑戦しました。
この西検は過去の問題や正解が公開されていません。それで検定問題の様子は全く分かりません。実際、出題された問題は想定外のかなりの長文とさらにややこしい問題もあり難しいものでした。
それでも運が良かったのか、6級は満点、5級は94点/100点で合格となりました。6級は驚いたことに「成績優秀者表彰」を受け、副賞にスペイン語でのEメールと手紙の書き方の本まで頂き、うれしかったです。
いつかスペイン語で手紙を書くときに心強いものとなると思っています。問題は手紙の相手がいない😢ことですが…。
今はさらに次の級合格とそもそものフォルクローレを原文で理解できるように学習中です。ただ、なかなかその原文がどこにも見当たらなくて困っています…。